ホームコラム≪本との出合い≫

コラム

COLUMN

コラム

≪本との出合い≫

 北海道もやっといつもの秋になってきました。短い秋を堪能したいと思います。読書の秋二題。

 私事ですが、先だって3年1ヶ月かけて千ページを超えるドラッカー教授の大作『マネジメント』を読了しました。自身3回目の通読です。今回は、精読しながらblog「ドラッカリアン誕生」に毎日投稿しての通読でした。

 3年前には、世の中に「もしドラ」もなく、それゆえブームでもなく、ひっそりとしたものでした。私の著書もまだ世の中に出ていませんでした。 その後、「もしドラ」は二百八十五万部を、エッセンシャル版『マネジメント』も十万部を超え大ブームに。隔世の感あり。

  3年という年月は、短い様でもあり、長い様でもあり。ドラッカー教授は、3年間集中して学ぶという方法をとっていました。四六時中読んでいるわけではありませんので3年という年月の間に頭の中で熟成が進む様子がわかります。得られたものは絶大です。ジックリ長期にわたり精読するのも面白いものです。お試しあれ。

 先日、私の念願が一つ叶いました。生きるお手本のお一人、著述家の渡部昇一先生(上智大学名誉教授)のお話を伺う機会がありました。控え室に案内してもらい、著書にサインを頂きました。

 その著書の名前は『知的生活の方法』。私が手にしたのは、大学3年生のときでした。最初に読んでから約30年経過。

 その間、1度か2度読み返した記憶がありますが、続編とともに大切に本棚に鎮座していました。

 講演前の行きの機中で速読。驚いたことに、そこに書かれていることのほとんどを大なり小なり実践し、また実現しているのです。

 たとえば、「本は所有せよ」、「書斎を持て」、「自分にとっての古典を持て」などなど。本は読まなくても買うものという習慣は、おそらくこの時から続いているものと思います。そして十数年前に私の古典、ドラッカー教授の著書群に出会うのです。

 本に書いてあることは、実践するものとの姿勢はずいぶん前から持っていたようです。人生を変えるもの―人との出逢いと本との出合い。深く実感した瞬間でした。

 10月からドラッカー教授の本をジックリ読む「読書会」の対象本が新刊となりました。ご興味のある方は、当事務所福土までお問い合わせ下さい。その本が、あなたの古典になるかもしれません。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

関連記事