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≪身体の症状、仕事の症状≫

 皆さん新年おめでとうございます。税務博士の1月号は例年、これから一年の目標に関連してマンダラ手帳のことなどを記事にしていました。…ところが今年のマンダラ手帳は、年が明けて3日を過ぎても目標欄がまったく白紙でした。こんなことは過去5年ありませんでした。何があったのか???

 実は大晦日から3日まで函館の実家で寝込んでいました。足が痛い。先端ではないので痛風じゃない・・・臀部と大腿部だ。元旦の夜にネットで調べると…坐骨神経痛?症状がビンゴ!しかも老人性の疾患とある。まったく、トホホな状態です。2日に整形外科にかかり、札幌で精密検査したほうがいいですとのこと。

 トホホの話は、ここまでです。身体の大切さを痛感したのはもちろん、寝ながら暇に任せていろいろなことが頭に浮かんできます。インターネットで調べるとこう書いてあります。【坐骨神経痛は病名ではなく、症状】と。もっともです。どこが痛いという症状です。原因は脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、椎間板ヘルニアなど沢山あります。そこで頭に浮かんだこと・・・仕事やビジネスなどで上手くいかないことも沢山あります。クレームが多い、常連客が減った、従業員が定着しないなどなど。全部症状です。「どうしたのですか」、足が痛いです。「どうしたのですか」、クレームです。同じ構図です。

 整形外科では、ロキソニンという結構強力な鎮痛剤をもらってきました。痛みは消えたものの根治はしていません。クレームは対応すればその場は収まりますが、原因は消えていないかもしれません。薬が切れれば、元に戻ります。原因の多くは、腰椎にあるらしい。症状である痛みは足。症状だけ見ていても駄目なんだよなと。こんな当たり前のことが頭に浮かびます。症状が治まればそのまま。原因には手をつけない。…こんなこと、ビジネスで沢山ありませんか。妙に得心のいった痛みでした。

 もうひとつ氣づいたことは、発症する2,3ヶ月前には「兆し」があったということです。そのとき、もう少し注意深く意識していれば、予防は可能だったかもしれないということです。ある程度意識はしていたのですが医療知識の乏しさも手伝って十分とはいえませんでした。物事は突然来るものではなく、ほとんどのものに何がしかの兆しがあるものだという教えをまたも忘れています。昨年易経を学び、このことは承知していたはずなのですが、またまた後手を踏んでしまいました。新年早々の反省文のようになりましたが、身体も組織も同じだということをまさに“痛感”した日々でした。

 どうぞ今年も一年間、よろしくお願い致します。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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