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《優秀な人材を確保するために》

今年は雪が遅いなと思っていたら一夜にして冬景色。
昨日札幌では34cmも積もりました。千歳空港は大混乱。
一方南の海では台風26号が発生、進路を北北東に進んでいます。
異常気象の一端といえます。
さて先日、安部首相が経済諮問会議で最低賃金1000円を目指すと表明したことが報じられました
(現在全国平均798円)。
首相が言うように毎年3%の引き上げを続ければ8年程度で到達することになります。
このことは最低賃金が8年で25%アップすることを意味します。

最低賃金の引き上げはGDP600兆円への一策という政策的位置づけですが、
現在もう一つの人件費上昇要因があります。
皆さんも実感されていると思いますが人手不足です。
三大都市圏ではアルバイトの時給1000円時代が目前です。
札幌のコールセンターなども1000円で人員を募集しています。他人ごとではありません。

人手不足は構造的なものでこの先何年も続きます(2018年問題としてこの紙面で8月にも指摘しました)。
つまり人件費はこの先相当上昇するということです。
8年で25%が現実的かどうかは別として最低でも5年程度で10%は上昇すると考えなければなりません。
はたして現在の利益水準で黒字を確保できるでしょうか。
人件費を上げられなければ人材難の時代では人の定着率が悪くなるばかりか、優秀な人材を確保できなくなります。

継続的な対策が必要です。基本は人がもたらす付加価値に着目することです。
点検すべき点は多数あります。まず行わなければならないのが基本価値の確認です。
基本価値を構成する要素を明らかにします。これを仕事の分析といいます。
時間はかかりますが確実に改善点が見えてきます。
やり方などご興味のある方は当事務所担当者にお聞き下さい。概要を伝えさせていただきます。

また事務所で開催している経営塾21nextでも取り上げています。
来年の募集を始めますのでご興味のある方はお問い合わせ下さい(担当:松井)。
顧問先様は無料で参加することができます。

P.F.ドラッカーの言葉
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付加価値とは(中略)活動に対する市場の評価を示す。==========================================
『現代の経営<上>』p.97

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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