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≪夏真っ盛り。冷酒を片手に・・・≫

 暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?やっぱり夏は暑い方がいいですね。景気にも良く効きますしね。先日あまりに暑いので、一番下の幼稚園の娘と豊平川を横断して涼をとりました。娘にとっては、ちょっとした冒険だったようです。意外にも水位次第で結構子供でも渡れる場所があります。大都市で豊平川クラスの水流がある川をもつ街は、実は結構珍しいそうですね。

 さて川に関して最近、「なるほど」と唸った話です。お酒好きの私は、飲むだけでは飽きたらず、日本酒の歴史を調べていました。清酒は中世では「諸白」と呼ばれていました。それまでは「片白」(濁酒)。諸白とは清酒の原料である麹米と掛米を共に精白する方法です。この製法の発祥の地は、現在の伊丹です。ところが江戸時代後期には、皆さんご存知の「灘」に主役を奪われます。「灘」には宮水と呼ばれるいい水があります。水がいいからいい酒が出来たと、私は思っていました。ところがところがまったく事実は違いました。理由は、六甲から流れる短い川の水流の強さにあったのです。精米を水車を利用して行なうことで精米品質、精米量を格段にアップ、大量に美味しい酒を作ることに成功したのです。ある地域に産業が興るのは偶然ではなく、ちゃんとした理由があることをあらためて思いました。

 お酒の話におつき合い頂きありがとうございます。酒ついでにもう一言。伊丹で興った酒造業は、江戸時代に北関東、東北にいきなり広まります。一地域に固まって・・。「産業は群生する」という言葉があります。でもなぜ東北?これにも訳がありました。戦国時代・江戸時代には、大名が国替えをさせられます。この移動に付き合った商人の一群がいました。これが有名な「近江商人」です。間違いなく当時の「ハイテクベンチャー」であった醸造業を伝えた人々がいたのです。今も昔も技術やノウハウの移転は、「人」が行なうのです。何だか夏休みの宿題のようになりましたが、氷を浮かべた冷たい日本酒でも飲みながら北海道に何が足りないかなど考えてみたいと思います。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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