ホームコラム《成果の定義》

コラム

COLUMN

コラム

《成果の定義》

北海道は短い秋が終わり、一度雪が積もり消え、冬の準備の始まりです。
札幌中心街の冬恒例のイベントであるイルミネーションも始まりました。
と同時に昨シーズンはとんでもない量の雪が降ったことを思いだし、
今シーズンは少ないことを知らず知らずに願っていることに気づきました。

 さて十一月はドラッカーの月です。誕生日が一九〇九年十一月十九日。
逝去されたのが二〇〇五年十一月十一日。そんな縁のある十一月にドラッカー学会では、
地方大会を行っております。札幌を第1回として今年で8回目、福岡大会が開催されました。
この大会で素晴らしい実践例の報告が多数ありました。

  その一つをご紹介します。ドラッカー教授の5つの質問
(「われわれの使命は何か」「われわれの顧客は誰か」「顧客にとっての価値は何か」
「われわれの成果は何か」「われわれの計画は何か」)などドラッカー・マネジメントに
熱心に取り組み成果をあげている学習塾の経営者の発表の「われわれの成果は何か」という問いに関して
ハッとさせられるものがありました。

 ドラッカー教授は、成果は「外の世界の変化」であると言います。外の世界に変化を与えなければ
存在意義がないと。学習塾の外の世界の変化で一般的に考えられるのは「学力の向上」でしょう。
しかし発表者のものは「明日の自分が楽しみになる」というまさに本質を突いたものでした。

英語と数学しか教えていないその塾は、他の教科でも成果をあげ志望校に合格させるのは当然として、
どのようにすれば自ら学び、自らの成長と成果を実感しながら人生を歩んでいけるかを成果としているのです。
3年の取り組みで生徒数も倍々で増えています。

  単に学力をあげることを成果とする塾と明日の自分が楽しみになることを成果とする塾では、
教える先生の姿勢やカリキュラムに違いがあるのは当然です。成果の定義が異なれば組織行動、
そこに属する一人ひとりの行動が変わることをご理解いただけると思います。

 成果の定義がいかに大切か。じっくりと時間をかけて納得のいく成果の定義を手にしたいものです。
行動に決定的な変化を生むスタートラインに着けることでしょう。私たちは、「経営塾21NEXT」という勉強会を
再開しました。その勉強会は、成果をあげる会です。
上記5つの質問を中心にマネジメントに必要不可欠な原理と方法をともに学び、
成長と発展に結び付けることを目的としています。

 ご参加を希望される方は、資格要件などございますので事務所スタッフにおたずね下さい。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

関連記事