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ナレッジメール便 【経営のヒント 233】

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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆      ◆◆◆
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◆◆◆                     ◆  ◆    ◆       第233号

今日も『マネジメント―課題、責任、実践―』、第3章は「マネジメントへの挑戦」からお伝えします。

<ドラッカーの一言>…重要です
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
知識労働者は、肉体的なスキルや筋肉ではなく、
体系的な教育から学びとったもの、
すなわちコンセプト、理論、思考を使って働く。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
『マネジメント』p.35 1973年 ダイヤモンド社より

この一言は、あまりに当たり前のことを言っています。
当たり前すぎて見逃しそうになります。
しかし実に深い一言です。
でもなぜか空虚に聞こえませんか。
なぜでしょうか。
それは私たちがコンセプト、理論、思考を使って働いているという意識と実感に乏しいからです。もしくは徹底さを欠いているからです。
長く経営の実践にたずさわっている方の中には、決して「コンセプト、理論、思考を使って働いている訳ではない」という答えもあろうかと思います。では何を使って働いているのでしょうか。
肉体的なスキルや筋肉でないことは確かです。では何でしょうか。
経験ですか…それとも勘ですか。度胸(笑)…。
適当な答えが見つからないのではないでしょうか。
やはりコンセプト、理論、思考に戻って来ざるを得ないことに、私もあらためて氣づきました。
ちなみにドラッカー博士は、論理の裏づけのない経験はおしゃべり、経験の裏づけのない理論は屁理屈に過ぎないと明言しています。
つまりドラッカー博士のいうコンセプト、理論、思考はすべて経験の裏づけのあるものと考えて間違いありません。
私たちは、コンセプト、理論、思考、つまり<適切な言葉>なしに、組織の内外にメッセージを伝えることはできません。
少なくとも肉体的なスキルや筋肉だけでは無理です。
私たちが何を使って働いているのかという問いに答えられないのは、コンセプト、理論、思考を何となく知っているというレベルで止まっているからです。
情報として何となく知っているだけということです。
知識労働者は、情報を使ってみて失敗して、少しうまくいって、また失敗して、そして少しずつ上手くなり、自ら実践をとおして知識や知恵に変えていく存在です。
私たちに不足しているのは、<徹底して使う>ことではないでしょうか。
今月に入ってNHKで4回にわたり「わがドラッカー流経営論」と題してユニクロの柳井正さんがお話しています。
山口県宇部市にあった小さな町の衣料品店を世界企業に押し上げた原動力こそが<コンセプト、理論、思考を徹底的に使うこと>でした。
例えば「顧客を創造する」ということを四六時中考え抜くことでした。
実は、私たちはそんな大切なことにほとんど時間を使っていません。
知っているレベルで終わっているのです。
ドラッカー博士の著書は、経験実証済みのコンセプト、理論、思考の宝の山です。
私たちは、これらを使わないで何を探し求めているのでしょうか。
優良なお客様ですか、凄い商品ですか、いい技術者ですか、青い鳥ですか…。
最近このようなことを考えさせられることが多く、自戒を込めて急きょ記事を差し替えさせてもらいました。
まずは目の前に宝の山があることに氣づくこと、そしてこれを徹底して使うこと、ただそれだけです。
難局に当たり、皆さんと一緒に取り組みたいと思います。

佐藤 等

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