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ナレッジメール便 【経営のヒント 366】

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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆      ◆◆◆
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◆◆◆                     ◆  ◆    ◆       第366号

今日も第57章「多角化の核」です。
今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
異質の市場に多角化していくには
共通の技術が必要である。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!

『マネジメント<下>』p.139 1973年 ダイヤモンド社

前回、多角化には2つの方法があることを述べました。
市場と技術です。
多角化が容易なのは、市場の多角化です。
今日は、難易度の高い技術の多角化がテーマです。

ドラッカー教授は、技術を軸とする多角化には守るべき原則が5つあると指摘しました。

1)技術は個別具体的であること
―それは理論ではなくスキルであること

2)核となる技術は際立ったものであること
―自らの製品に市場におけるリーダー的な地位をもたらすこと

3)核となる技術は周辺技術ではなく中核技術であること
―この原則に反すれば失敗する

4)戦略が必要であること
―「その技術の最善の活用方法は何か」を問うこと

5)マーケティング上の知識と戦略を必要とする
―顧客をよく知ること

中核的な際立った技術を柱にした、よく練られた戦略が技術で多角化する原則です。
これは技術には限らない原則です。
ノウハウレベルのものでも、中核的な際立った存在であることを意識すべきです。
際立った存在とは、独自化を目指す試行です。
長く成長を続ける秘訣の一つです。
それは、すべてのビジネスに共通するスタンスでもあります。
何を独自化するために磨いていくかを定めることは重要なポイントです。

佐藤 等

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