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ナレッジメール便 【経営のヒント 75】

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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆      ◆◆◆
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◆◆◆                     ◆  ◆    ◆       第75号

2月1日から日経新聞の「私の履歴書」にP.F.ドラッカーの連載が始まりました。
第1回目に日本について触れているのですが、その中で山登りの趣味から北海道にも足を延ばしていたことが書いてありました。
ドラッカリアン(ドラッカーファン)としては、ドラッカーが「北海道」の地名を頭に刻み込んでいたことは望外の喜びです。

さて今日は『現代の経営』、第10章「フォード物語」です。
第4章に「シアーズ物語」がありましたね。「シアーズ物語」は成功のケースですが、残念ながら「フォード物語」は失敗のケース。
その原因は、経営管理者不在で巨大企業をマネジメントしようとしたことです。

では今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
経営管理者のマネジメントにおいてまず必要とされることは、
一人ひとりの経営管理者の目を企業全体の目標に向けさせ
ることである。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
新訳『現代の経営』(ダイヤモンド社)より

ドラッカーが挙げるマネジメント成功の秘訣は、(1)目標による自己管理の実行、(2)適切な組織体制の構築、(3)正しい文化の醸成、(4)評価機関の設置、(5)明日の経営管理者の育成などです。
とりわけ明日の経営管理者の育成は、おそらく最も難しい部類に入ります。
長い期間をかけて先行投資しない限り、育ちませんから・・。
11章以降は(1)~(5)について1章づつ紙面を割いています。
なお、この物語には、後日談があります。孫のフォード2世が経営管理者のマネジメント変革を成し遂げ奇跡の復活を遂げたというものです。

佐藤 等

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