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ナレッジメール便【経営のヒント 572】

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◆◆◆                         ◆   ◆         ◆    第572号

 

引続き仕事のマネジメントについてお伝えします。
前々回示したマネジメントの確認から始めましょう。

人の生産性はあがらない、仕事の生産性をあげる
<マネジメント36>

人が仕事を行っているという現実があることが、人のマネジメントと仕事のマネジメントを
分けることを難しくしています。
仕事の生産性も一見、人の生産性と混同しがちです。
上げるべきは、あくまでも仕事の生産性です。

これと同じ構造にあるのが、仕事を管理するのであって、人を管理してはならないという
ことです。
人のすべてを管理(コントロール)することは原理不可能です。
たとえ人が頭の中で考えていることまでコントロールすることはできません。
また、その権利もありません。

人を管理(コントロール)しようとすることは間違いなのに、そのように考えている人も
決して少なくありません。
原因は、仕事のマネジメントという考えがないからです。
これまでも話してきたようにどの事業にも必須の業務があり、その業務はいくつかの仕事で
成り立ち、さらに仕事はいくつかの作業に分解されます。
いわば仕事は、作業が組み合わさったプロセスです。
管理(コントロール)の対象は、人ではなくそのプロセスです。
具体的には一つひとつの作業や動作です。
そこに焦点を合わせます。
人によっては、不得手な作業や必要な基準に達していない作業があるかもしれません。
その原因は、その人の知識やスキル、経験などかも知れないし、その作業を行うに必要な
水準にない人を配置した人にあるかもしれません。

この点は、前回掲載した次の原理と密接に関係しています。

仕事に必要なスキルや知識を明らかにする
<マネジメントの原理39>

今日の原理をまとめておきます。

人を管理するのではなく仕事のプロセス(作業や動作)を管理する
<マネジメントの原理40>

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