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ナレッジメール便【経営のヒント 620】

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◆◆◆                         ◆   ◆         ◆    第620号

意思決定をテーマにして4回目になります。
意思決定の手順の復習からです。

<マネジメントの原理131>
意思決定は、手順にしたがう。

(1)問題の本質を見極め、真の問題を対象とした意見の土台をつくる
(2)関係者から異なる意見を集め、複数の選択肢をつくる
(3)一つの選択肢を選んで実行に移す
(4)同時に成果の基準を明確にし、モニタリングを行う
(5)実行結果をモニタリングし、フィードバックを行う

今日は、(3)についての原理です。

意思決定は、一つの選択肢を選んで実行に移すことである
<マネジメントの原理134>

当然ですが、実行に移されない意思決定は何の意味もありません。
意味がない以上に、時間の無駄です。
ここで重要なのは、
「(2)関係者から異なる意見を集め、複数の選択肢をつくる」
の「関係者」の部分です。
実行に移す際の責任者は、その「関係者」に必ず含めておくことです。

意思決定してから決定内容を関係各所に売り込んでいるようでは
実効性のある意思決定にはなりません。
時間がかかっても実行に関係する人を意思決定のプロセスに組み込み、
複数の選択肢を得て、その中から一つ選ぶことです。
こうすれば決定後、直ちに実行に移すことになります。

意思決定によって新しい未来は作られます。
そうでなければ、過去の意思決定に基づいた行動を繰り返すことになります。
意思決定の前提すべき状況が変化していれば、
新しい方法で対応しなければなりません。
ときには目的自体を変化させる必要もあります。
とるべき方法は、目的と状況によって決まるという原理があるからです。
新しい実行、つまり未来を切り開く行動のためには、
必要なときに必要なプロセスに従った意思決定が必要だということです。
変化の激しい今、意思決定の重要性は益々高まっています。

佐藤 等

 

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