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ドラッカーの言葉を拾い集めた全138個の「原理のマネジメント」【経営のヒント 625】

2年5か月間、ナレッジメール便として発信してきた「原理のマネジメント」ですが
今号で一区切りとしたいと思います。
「原理のマネジメント」については、今後も下記ナレプラチャンネルなど通じて発信していく予定です。

https://www.youtube.com/channel/UCMCWgUsqSSB40UbT9GujBgw

ドラッカー教授のマネジメントの体系にしたがって
事業のマネジメント、仕事のマネジメント、人のマネジメント、セルフマネジメントの順で
おおよそ基本や原理原則と思われるものを拾い集めながら138の原理にまとめました。
表現の調整やまだ網羅性に欠ける面がありますが、別の機会に整理、充実していきたいと思います。

ご存知のようにドラッカー教授のマネジメントは、
組織と社会との関わりを中心とした事業のマネジメントと
その社会との関りを日々の仕事に落としこむ仕事のマネジメントという比較的論理的な側面があります。
一方で実際に仕事を行う人間が生き生きと働くために必要なマネジメントがあり、
その表裏をなす存在にセルフマネジメントがあります。

『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』の出版やその後の講演などを通じてこの体系は、
人のマネジメントとセルフマネジメントを主体側、
事業のマネジメントと仕事のマネジメントを客体側に分けられることに気がつきました。
「何らかの作用がなされるとき、その作用を担うものが主体、作用を及ぼされるものが客体」。
つまり主観的、客観的といいますが同じものを違う視点から言い換えたにすぎません。

主催者と客は主人と客人と言い換えができます。
茶道には「主客一体」という言葉があります。担うものと及ぼされるもの。
主体性の発揮は、及ぼされるものつまり事業のマネジメントと仕事のマネジメントが整っていなければ常に不発に終わります。
主体性の発揮を望むなら客体側のマネジメントをしっかり行うことです。

マネジメントの体系には、主客というマネジメントの両輪というべき原理を見出すことができます。
客体側は、すなわち事業のマネジメントと仕事のマネジメントは、比較的論理的な側面があります。
これに対して主体側は、非論理、情緒的な側面が強くなります。

客体側は分析的な手法が中心になりますが、主体側は知覚的な手法が中心になります。
理路を示すのは前者、それを「わかった」と認知するのは後者です。
ちょっと飛躍しますが

話が長くなりました。いずれにしても原理のマネジメントは、「理」の原(元)であるということです。
その理にしたがっていれば、必ずうまくいくとは限らないが、それに反していれば必ず失敗するというものです。
日々、原理のマネジメントの運用力を高めていきたいものです。

佐藤 等

 

 

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