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ナレッジメール便【経営のヒント 517】2017-05-15

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◆◆◆                         ◆   ◆         ◆    第517号

次の言葉は昨日の日経新聞の一つの記事の見出しです。
「ロボVB外国人とつくる」
「人材不足の日本に活躍の場」
「ラピュータ、ドローン制御に商機」
「三次元メディア、センサー、自動化貢献」

記事は日本が将来ロボット大国化することを見越して
外国人専門職人材が日本に流入している事実を伝えています。

<ドラッカーの一言>

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●

歴史上の事件は互いに関係のない数多くの発展の
合成である。

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●

『ポスト資本主義者社会』p.31

ドラッカー教授はいいます。
「原因が一つであったり、その説明が一つですんだりする歴史上の事件は珍しい」。
私たちは歴史の教科書で事件とその原因を学びます。
その影響かどうかはさておき原因を単純化して一つもしくは少数であると考えがちです。

AIやセンサー、IoTなどの技術の急速な進歩で世界的な変革が進行中です。
これらの一つの結晶体がロボットです。
記事では欧米にはロボットが人間の仕事を奪うという考えが根強く残っていることを報道しています。

大量生産方式が広がり、機械に人間が従属した歴史の残渣かもしれません。
たとえばフランスでは工場の製造過程の自動化(ロボット化)が
日本やドイツの半分程度しか進展していないという現状があります。
このようなギャップは簡単に解消されることはありません。

一方で日本の特有の事情として生産労働人口の長期的な減少があります。
製造現場を中心にロボット化に抵抗感が薄い日本。しかも労働人口が減少する日本。
そこにロボットに関わる外国人が流入し、実験、実証的な試みが次々となされています。

日本の生産労働人口の減少とAIやセンサー、IoTなどの技術の世界的な進歩との間には何の因果関係もありません。
ましてや人口問題とロボットと人間をめぐる意識は無関係です。

しかし歴史はこのように、さまざまな原因の合成として未来に向かって動いていくのです。
未来の歴史の教科書に「ロボット大国日本」の話題が出てきたときに、
その原因は果たしてどのように説明されているのでしょうか。
その進展を観察することも社会生態学の重要な仕事の一つです。

佐藤 等

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