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ナレッジメール便 【経営のヒント 129】

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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆      ◆◆◆
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◆◆◆                     ◆  ◆    ◆       第129号

今日は、第2部「使命から成果へ」の「まとめ」(第5章)の章です。
「使命→成果」の間にあるものをまとめとして明らかにしていきます。
まずは、今日の一言から。

<ドラッカーの一言>
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戦略の真髄は行動である。使命と、目標と、市場と、
そして適切なときという要素が統合されていく。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社

使命と成果の間には、何が入るか。
解答は<使命→目標→戦略→行動→成果>です。
使命や目標は、ドラッカー流に言えば「よき意図」。これを成果に結び付けるには行動が必要。そのための着火剤が「戦略」です。したがって「経営戦略」は、行動形式で表現されるという原則を持っています。よく「顧客満足度の向上」という経営戦略を目にしますが、誤りです。行動形式になっていない。
「顧客満足度を高めるためスタッフの接客レベルあげる研修を毎月行う」が正しい表現です。
「戦略」には、いくつかのポイントがあります。
まず「市場・顧客」の視点が入っていること。
ここで重要なことは、非顧客を含めた顧客をみるということです。そしてそれらの顧客の価値・満足を明らかにすること=ニーズをとらえることです。さらにこれらのニーズを自分たちの強みで実現できることが重要です。
こうして練られた戦略には、時間軸が必要です。つまり「機会」を適時にとらえる発想が必要です。どんなに練られた戦略も早すぎたり、遅すぎたりすると成果に結びつきません。そうした機会は、変化をとらえることで得られます。
一言に「変化をとらえる」と言いましたが、そんなに簡単なことではありません。
現実をとらえてはじめて変化を知ることができます。まず現実をとらえる。そして変化を知覚する。変化を知覚するには、分析では不十分です。現場に行って、見て、聞き、感じることが必要です。
こうしてはじめて「成果があがる戦略」を手にすることができます。
「成果があがる戦略」を実行してはじめて結果が残せる可能性が高まるのです。
私たちは、これをやれば成果があがるというところまで脳に汗して「成果があがる戦略」を考えなければならないのです。

佐藤 等

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