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ナレッジメール便 【経営のヒント 330】

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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆      ◆◆◆
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◆◆◆                     ◆  ◆    ◆       第330号

今日も『マネジメント』<中巻>、「組織についての新しいニーズ」
第41章からお伝えします。連載が続いたこの章もこれで終わりです。

<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆
われわれが忘れるべき最後のものが、唯一絶対の
解答があるに違いないとの考えである。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆
『マネジメント<中>』 p.210 1973年 ダイヤモンド社

ドラッカー教授は、1973年の時点で、職能別組織、連峰分権組織、
チーム型組織、擬似分権組織、システム組織の5つの組織形態を
挙げました(これからの章に出てきます)。どれにも長所があり、
短所があります。それゆえ唯一絶対の解答を求める姿勢は誤りです。

解答は、「組織の中の人間に成果をあげさせる組織構造は、すべて
正しい」ということです。状況に応じた組み合わせであったり、規模の
変遷で変わったり同じ組織でも解答は変化していきます。

ここで思い起こして欲しいことは、組織の目的は、「人のエネルギーを
解き放ち、動員すること」であるということです。「均整や調和が目的
ではない」と断言しています。

最後にこの章全体のまとめとして大切なことを繰り返しておきます。
①職務と組織構造の設計は課題中心に行います。
②職務には、なすべき事としての客観的な仕事が割り当てられます。
③実際の仕事は人と状況に応じて割り当てられます。

佐藤 等

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