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ナレッジメール便【経営のヒント 570】

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◆◆◆                         ◆   ◆         ◆    第570号

 

ここ数回は、仕事のマネジメントについての原理について書いています。
前回、前々回示した原理は、以下の3つです。
今日は、これらの原理の目的を明らかにしたいと思います。

事業というプロセスを業務、仕事、作業に分解する
<マネジメントの原理33>

作業レベルで改善を行う
<マネジメントの原理34>

改善後の作業を仕事に統合する
<マネジメントの原理35>

これらの原理は、仕事のマネジメントの中核に位置するものです。
しかしこれは手段にすぎません。
目的は何か。
知識労働者は、目的を確認することが重要です。

ズバリ、仕事というプロセスに再統合する目的は、仕事を生産的なものにすることです。
つまり、仕事の生産性を高めることです。

平凡な目的に見えますが、大切なことがあります。
「仕事の生産性」であり「働く者の生産性」ではないということです。
人の生産性ではなく、仕事そのものの生産性を高めることです。
人が仕事を行うという事実から、両者は分離しがたいものですが、仕事に人を配置する
という原理を徹底しなければなりません。
この原理を破ると人が仕事を生み出して非生産的になったり、余人をもって換え難い仕事を
生み出したりします。
これを仕事のマネジメントの失敗を意味します。

人のモチベーション、リーダーシップなどを云々する前にやっておくべき土台が仕事の
マネジメントだということです。
そのなかでも分解と統合は欠かせない手順です。
非生産的な仕事の上に、モチベーションを高めた人何に集めても、生産的な状況は
生まれません。
すぐにモチベーションは下がってしまいます。

今日の原理をまとめておきます。

人の生産性はあがらない、仕事の生産性をあげる
<マネジメント36>

生産的な仕事に人を配置する
<マネジメント37>

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