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自社の知識労働者にとっての価値は何か【経営のヒント 686】2022.02.07

1970年頃まで通用した5つの常識の変化について述べてきましたが、これらの常識が変化したことで何か変わり、どのような影響をもたらしているかを見ていきたいと思います。

1970年頃までの常識では、企業が主人、従業員が従者とされた。しかし、今は人が組織を必要としていた時代から、組織が人を必要としている時代に変わりました。知識労働者の出現が理由です。

かつての肉体労働者は、何をすべきかは指示されるものとしていた。これに対して知識労働者は、自分の専門分野では自らが意思決定を行うべきものとする。
『経営の真髄』<上>p.99

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コンセプトの変化【経営のヒント 685】2022.01.25

前回まで1970年頃まで通用した5つの常識の変化について述べてきました。

第一に、企業が主人、従業員が従者とされた。
第二に、従業員のほとんどがフルタイムで働く者とされた。
第三に、事業は、必要とされるあらゆる活動を同一のマネジメントの傘下に置くことによって、最もよくマネジメントされるとされた。
第四に、市場では、供給側とくにメーカーが主導権をもつとされた。製品やサービスの情報は供給側が持っていた。
第五に、あらゆる技術がそれぞれの産業に属し、逆にあらゆる産業でそれぞれに特有の技術を持つとされた。

50年経ち、新しい常識は塗り替わりました。その要因は「コンセプトの変化」だとドラッカー教授はいいます。続きを見る…

必要な技術をもつ組織とどのように連携し、マネジメントしていくか【経営のヒント 684】2022.01.17

かつて産業と技術は直接結びついていました。特有の技術が特定の産業には必要ということです。そのことを示すドラッカー教授の言葉です。

第五に、あらゆる技術がそれぞれの産業に属し、逆にあらゆる産業でそれぞれに特有の技術を持つとされた。
『経営の真髄』<上>p.91

この常識も1970年代頃から通用しなくなってきました。つまり、特定の産業に必要な特有の技術というものがなくなってきつつあります。新しい技術は、自分が属している産業分野以外から越境して来るようになってきました。続きを見る…

情報を持つものが力をもつという原則【経営のヒント 683】2022.01.05

新年がスタートしました。本年もよろしくお願いいたします。コロナ禍で変わりつつある顧客の価値観。それをとらえずにマネジメントの成功はありません。「顧客にとっての価値は何か」をあらためて問う機会が到来しています。さて今回のドラッカー教授の言葉です。

第四に、市場では、供給側とくにメーカーが主導権を持つとされた。製品やサービスの情報は供給側が持っていた。
『経営の真髄』<上>p.91

この常識も1970年代頃から反転しだしました。今や情報をもっているのは顧客側です。続きを見る…

何を残して何を外に出すのか【経営のヒント 682】2021.12.27

第三に、事業は、必要とされるあらゆる活動を同一のマネジメントの傘下に置くことによって、最もよくマネジメントされるとされた。
『経営の真髄』<上>p.90

すべてを傘下に置くことが有効であると考えた時期がありました。しかし常識は反転しました。事業に関する知識が、専門化、高度化したためすべての活動を内部で行うには費用がかかりすぎるからです。続きを見る…

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