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≪トップアスリートに学ぶ≫

 この原稿を書いている3月8日の事務所内は、確定申告の書類作成の真っ只中です。最近は電子申告のお客様も増え業務効率も上がりました。とくに遠方のお客様から印鑑を頂くための郵送でのやりとり時間がなくなりとても楽になりました。技術進歩に感謝。

 さてアメリカを撃破し、決勝戦でドイツに惜敗したアルガルベ杯。「なでしこジャパン(女子サッカーチーム)」の快進撃と粘りは見事でした。2008年北京オリンピックでベスト4になり、強化も本格化しました。それでも選手の何人かは、たとえばレジ打ちのアルバイトをしながら練習に参加し、昨年のワールドカップで優勝という快挙を成し遂げました。

 2007年からチームを率いるのは佐々木則夫監督です。その監督が、『致知』(人間学の雑誌)3月号の対談に登場されました。私が印象に残った言葉は、北京オリンピックでは他の1~3位の上位チームは皆優勝を狙っていたことを後で知らされたという言葉です。自分たちは違ったと。その後、目標の修正は、この事実を選手に伝え、選手自身で行ったそうです。そこで2011年開催のドイツW杯優勝という目標が決まったのです。ここから2つのことを学びました。

 第一に、優勝という目標を立てたからこそ、そこに到達できたという事実です。NO.1を目指してはじめてNO.1になれる可能性があるということです。そこに偶然はないのです。どんな目標を立てるかで結果が変わる。当たり前のことに氣づかされました。

 第二に、目標は達成すべき人やチームが自らの意志で決めることです。与えられた目標ではダメだということです。よくない環境でも、相手よりフィジカルで劣っていようとも言い訳ができません。おのずと智慧が沸いてくる環境に自らを配置することです。スポーツでも経営でも原理原則は同じだなぁと感じました。

 もう一つ加えるとすると監督は、選手の依存心を取り去ることに腐心したといいます。自分たちで判断できるようになること。W杯の優勝を決めたアメリカとの決勝戦はPK戦でした。エースの澤選手が、「則さん(監督のこと)、私蹴りたくない」と自らPK戦のメンバーから降りたというのです。結局、選手の判断に任せ優勝杯を手にします。

ツꀀ 心技体、トップアスリートから私たちが学ぶことはとても多いと日頃から思っています。一流の人からその秘訣を頂くのが大好きです。あなたの注目する一流の人は誰ですか?

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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