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≪「経営理念」と「経営ビジョン」≫

 我が事務所は、確定申告の真っ最中で落ち着きませんが、目を外に転じると日も長くなり、春の準備を予感させる日も多くなってきました。さてここ数ヶ月の新聞記事から2題。一つは「自然は一流、施設は二流、料理は三流、サービスは四流、関係者の意識は五流」。発言の主は、現北海道財務局長比沢一行さん。二つ目は「北海道ブランド、産地の戦略「不十分」75%」。こちらは、日経新聞の調査によるものです。記事の詳細は、私のblog<http://blog.livedoor.jp/satou123/>からどうぞ。この記事に共通するものは、いいものがあるのに意識や努力の仕方が悪いということです。これは、個別企業にも当てはまります。これを是正するためには、個別の対策もありますが、根本的には「現状を知らない」、「将来ビジョンがない」ということに原因があるのではないかと思います。

 私たちの社会における役割を使命といい企業では「経営理念」などとして表現されています。お客様にどのような役割を頂いて社会に貢献しているかを考えることは重要なことです。また自分たちの会社が3年後どのようになっていたいか、つまり航海でいう目的地をどこにしたいのか。目的地がわからないで出航する船がいないように、企業にも目的地が必要です。これを「経営ビジョン」といいます。成果をあげられないで右往左往している企業には、本当の意味の「経営理念」と「経営ビジョン」が存在しないことがしばしばです。よくみかける「売上3億円」は、経営目標でありこれは、経営ビジョンの一つの通過点です。

 北海道の良い食材、自然などにも将来を見定めた動きが出てくればいいのですが・・・あなたの船はちゃんと目的地に向かっていますか?新年度を迎える方も多いと思います。もう一度「経営理念」と「経営ビジョン」の確認をしてみては、いかがでしょうか。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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