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《当たり前基準》

  このまま春は来ないのでは・・と思わせるような冬も終わりです。街からは記録的な大雪もやっと消えようとしています。春がこない冬はないのだということを実感します。
 新年度を迎え、心も新たに日々をお過ごしの方も多いと思います。私の元にも顧問先の方から新事業や新市場への進出の話が持ち込まれることが多くなってきたように感じられます。

 しかし一方で金融円滑化法終了後に何らかの対応が必要な企業が5万社程度あるともいわれており最終決着を求められるようなケースもこれから出てくることでしょう。早めの相談と対応が求められます。

 さて新年度に当たって自分を磨く機会と感じている方も多いのではないかと思います。最近、セミナーでこんな質問をする機会がありました。「これまでにお世話になった自己啓発書はなんですか?」あるいは「自己啓発書といえば定番は何でしょうか?」。

 結果は、意外や意外。勉強好きの皆さんでも、この問いには苦戦。私は、人生のどの段階かにおいて人は誰でも自己啓発書に触れ、何らかの影響を得ているものと思い込んでいたのです。自分の経験したことは、誰しもが経験しているわけではないことは人一倍理解していたつもりですが、自分の中の「当たり前基準」が、その場で崩れ、少々動揺しました。

 期せずして第一に自分のワークスタイルは「読むこと」、第二に自己啓発書や人間学という領域に興味が強いこと、第三に本質や原点を追求せずにはいられないことの自己再確認の場となりました。

 原点追及の姿勢は、自己啓発書の領域でも源流をもとめて自発的に探索を始めます。1900年代のジェームズ・アレン、1930年代のディール・カーネギー、ナポレオン・ヒルなどが源流に位置しています。カーネギーやナポレオン・ヒルを手にしたのは大学生時代でした。今考えると普通じゃないなぁと思います(笑)。その後、30年以上その分野を渉猟し、今に至ります。

 皆さんの中にもある「当たり前基準」。それは、他人にとっては当たり前ではないのです。人はみな違う「当たり前基準」をもって生活しています。「価値観の違い」とは、そのことの別称です。
 あなたの「当たり前基準」は何ですか。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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