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ナレッジメール便 【経営のヒント 248】

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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆      ◆◆◆
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◆◆◆                     ◆  ◆    ◆       第248号

今日も『マネジメント』第7章「目的とミッション」からお伝えします。
今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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「われわれの事業は何か」に答えることこそ、
本当の意思決定である。
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『マネジメント』p.97 1973年 ダイヤモンド社より

「われわれの事業は何か」に答えることの重要性は、本書で繰り返し述べられています。しかしその前に、「われわれの事業は何か」を問うことについてドラッカー博士は、次のように指摘しています。「マネジメントの多くがこの問いを考えたがらないことには理由がある。この問いが議論を巻き起こし、見解の違いを明らかにするからである」と。つまり見解が違うことが、判明することを恐れる体質を指摘しているのです。「長年ともに働き、考えを知っていると思っていた者たちが、突然、きわめて基本的なことで考えが異なることを知って愕然とする」と表現しています。情景が目に浮かぶようです。

この対立状況を回避したいという心情が「われわれの事業は何か」を問うことを躊躇させます。しかし対立状況が怖いのではありません。互いの違いに氣づくことなく長年ともに働くこと、正反対のベクトルで働いている人が組織内にいる中で各自が懸命の努力をしている状況こそが怖いのです。間違った、あるいは不適切な意思決定や行動が起こる温床がいたるところにある状態が怖いのです。

このような状況や状態をなくすための第一歩が、「われわれの事業は何か」を問うことなのです。これによって共通の価値基準、方向づけ、目標との整合性が得られるのです。ドラッカー博士は、反対意見を含む多様な見方を奨励します。
異論自体に価値を求めます。答えを得ようとする前に、問う場を設けることが先決です。その先に本当の意味ある意思決定があるのです。

佐藤 等

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