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ナレッジメール便【経営のヒント 607】

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◆◆◆                         ◆   ◆         ◆    第607号

 

人のマネジメントに関する原理原則を紹介してきましたが、今日から「セルフマネジメント」の
領域に入ります。
セルフマネジメントは人のマネジメントと表裏をなしています。
この2つのマネジメントは、事業のマネジメントや仕事のマネジメントが客観的、論理的なのに
対して、情緒的、主観的です。

前回、解説した自己開発は自己成長の手段です。
自己成長はセルフマネジメントの目的でもあります。
自己成長という言葉とともに使われる言葉に自己実現があります。
これも目的を表した言葉です。
自己実現とはどういう意味でしょうか。
目標などを立て何かを手に入れることでしょうか。
自己実現とは、何かを手に入れるという意味ではありません。
自己成長の途上で得られた経験、知識、能力、見識、胆力などを人のために役立てることを言います。
その意味でゴールはありません。
自己成長と同じ意味といえましょう。

<マネジメントの原理123>
自己実現とは、何かを手に入れることではなく、自分が磨いてきたものを人のために使うことである。

自己実現のために重要な要素が「貢献」です。
貢献は、5つある成果をあげる能力の一つです。
以下、確認のため再掲載します。

<マネジメントの原理102>
成果をあげる能力は以下の5つを中核とする
1.時間を管理する
2.貢献に焦点を合わせる
3.自分の強みを生かす
4.重要なことに集中する
5.成果のあがる意思決定を行う

「貢献に焦点を合わせる」とは、人のために時間を使うことです。
仕事はその最たるものです。
それえ次の原理が導き出されます。

<マネジメントの原理124>
人のために行う仕事は人を成長させる機会となる

それゆえ貢献を問う「なすべきことは何か」という問いは、自己成長を促進させることになります。
状況が変われば、常に問い返されることが求められます。
習慣としたいものです。

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