ホームコラム≪『便利さ』とは≫

コラム

COLUMN

コラム

≪『便利さ』とは≫

  今年の確定申告も無事に終わりました。例年は、確定申告の終了とともに春到来を実感するのですが、今年は各所に巨大な雪山が…待ち遠しいですね。
   北海道の今年の冬は、電力不足への対応で始まりました。夏場の電力不足とは違い、命に直結する問題です。
節電の取組みも功を奏し、また火力発電所のトラブルもほとんどなく、
大雪、低温の冬も大過なく乗り切ることができました。
  我が家では、昔懐かしい石油ストーブを購入。何日かお世話になりました。電気なしには、暖房もトイレも電話もできない生活は、何が便利になったのか…と疑問を抱くきっかけとなりました。
  
 携帯電話やスマート・フォンの普及により、待ち合わせ場所を細かく指定しなくなりました。便利になって行動を変えているわけです。携帯電話やスマフォを忘れると何もできないという事態に陥ります。 
 最近は、ほとんどの電話番号を記憶していませんので、破損、水没事件などを起こすと機能が停止してしまいます。便利なものをなくすと行動ができなくなります。
  ホント、便利とは何なのでしょうか。考えさせられます。
家電メーカーなどは、便利さの競争の最先端にいます。いまのテレビは、スマートテレビに変わるそうです。
  デジカメが携帯電話やスマート・フォンに押され、高機能品の一部を除き消え行く運命にあるように、テレビもパソコン化して消え行く運命にあるといわれています。新聞から番組表が消える日も近いのではないでしょうか。いや、その前に新聞紙が全部無くなるかも…。
  
 技術の進歩は、人の行動をいやおう無しに変えていきます。行動の変化は、意識の変化を生み出します。
スマート・フォンなどに向かう時間の長期化は、他人と遊んだり、会話したり、談笑する時間を奪います。メールなどでのコミュニケーションは、便利な反面、大切なものを失ってしまう可能性も秘めています。
  便利さの影で大事なものを忘れ去ってしまい、氣がついたら大変なことに、ということにならないように…自戒を込めて。春は毎年確実にやってきますが、30年前の春とは違う春なのです。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

 
 
 
 
 
 
 

関連記事