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ナレッジメール便【経営のヒント 660】

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knowledge mail magazine
ドラッカーのナレッジ 第660号
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部下を正しい方向に導き、より大きく、より豊かな人間にすることは、直接的に、自らがより豊かな人間となるか、より貧しい人間となるか、成長するか、退化するかを決めることになる。
『経営の真髄』<上>p.30

組織の目的の一つに人を成長させることがあります。つまり、組織に属する一人ひとりは、組織という道具を使って自己成長を遂げなければなりません。

具体的な成長の機会は、仕事を行うことで手にします。最初は、誰しもが「仕事を覚える」ことから始めます。組織には、自分の能力とは無関係に、仕事が存在しています。その仕事を行うためには、経験を積み能力を身につけていかなければなりません。その過程が成長の一局面です。先輩や上司がどのような目的の仕事か教え、必要な能力を示します。そのような行動が部下を正しい方向に導きます。

第二の成長の局面です。ドラッカー教授は、働くことは人格の延長であるといいます。人は、仕事をとおして人格を磨くということです。刀を研ぐように一人で人格を直接磨くことは困難です。人は人によって練磨されるのです。自分の成長は、人の成長によってもたらされるということです。

部下をより大きく、より豊かな人間に導こうとすることでしか、己の成長は手にできないということです。マネジャーとして部下の成長に手を貸すとき欠かせないものがあるとドラッカー教授はいいます。

「人のマネジメントに関わる能力、たとえば議長役や面接の能力は学ぶことができる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて、人材育成に有効な方策を講ずることもできる。だが、それだけでは十分でない。スキルの向上や仕事の理解では補うことのできない、ある根本的な一つの資質が必要である。人としての真摯さである」

真摯さと訳されたintegrity。マネジャーの根本条件であると明言しました。マネジャーには、あたかも親であり師であるように無償の愛を注ぎ込み子や生徒の成長を見守る姿勢を求めています。責任は重大です。覚悟をもって取り組むことが求められているのです。

佐藤等

 

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