≪未来を創る、過去への振り返り≫
夏らしい日が数日、続いています。そのお陰か、目の前にありながら何年もご無沙汰していたビアガーデンに足を運ぶ機会がありました。汗を流しながらの一杯の美味しさ、忘れていた感覚がよみがえりました。
さて私事ですが、ちょうど一ヶ月前に48歳の誕生日を迎え、新しい12年がスタートしました。そして、その日はドラッカー先生が生き抜いた95年と357日の生涯を私自身1日多く生きてみようとの目標の折り返し地点の風景でもありました。面白いことにここ数ヶ月の間に自分の半生を振り返りながら話をする機会が繰り返し繰り返し訪れます。
現在は過去の縮図です。今を語るとき、昨日の自分を合わせて語らなければ理解してもらえないことにあらためて氣づかされます。あの日の決断、あの日の行動が思い起こされます。これらを積み上げながら振り返るとき、あたかも第三者の人生を見ているような不思議な感覚にとらわれます。こうして今の実像がおぼろげながら浮かび上がってきます。有形無形の財産、足りないもの、余分なもの、欠けているものなどがぼんやりと見えてきます。
「千本ノックを受ける覚悟がある」、最近私が口にする言葉です。どんな取り難い球も全部捕ってやろうという意志を表す自分磨きのための言葉です。耳障りの悪い言葉もすべて捕球して明日の糧にしようと思っています。そうすることでぼんやりしていた実像は、なおいっそうハッキリしてきます。不思議なもので、聞く耳を用意した途端に多くの情報が入ってくるのです。つくづく受け手のアンテナの立て方、感度の大切さを思い知らされます。
「未来は今日創る」。わが心の師ドラッカー博士の言葉です。未来の起点は今日です。今日意思決定することで前向きな未来が出現します。そのためにも今日の整理は欠かせません。昨日もある方に「生き方」と「働き方」、「やり方」の整理をすすめられました。目から鱗です。やはり求めているときには、会うべくして会うものだなぁと、いつもながらご縁に感謝です。
昨日(12日)から私は、5日間の短い夏休みに入っています。善き未来を生み出すためにも、振り返りの数日を過ごそうと思っています。ドラッカー博士が毎年夏に2週間、過去を振り返った例に倣って。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等