≪「ドラッカー教授の教え」と出会う~後編~≫
札幌の風もようやく秋めいてきました。秋刀魚もやっと口に入りました(笑)経済の変調ばかりでなく、気象までも異常気象との認定…世は地殻変動的変革期です。
3回続いた過去20年の振り返りも今回で最後です。私たちの事務所では、2005年からスタートした12年ビジョンに向かって推進中です。ゴールは、私が55歳となるようにセットされています。私の親の世代では退職の年齢です。もうそんな…というのが実感です。
早足で振り返ってきた20年間、前半の10年は≪修行時代≫と考えることができます。後半の10年は≪出会いとともに人生が大きく展開していく時代≫ととらえることができます。
後半の10年はこれまで登場いただいた皆さんとの出会いのほかにも多くの師との出会いに恵まれた時期です。ドラッカーの日本語翻訳をほとんどしている上田惇生先生、NO1理論の西田文郎先生、和田マネイジメントの和田一廣先生、マンダラチャートの松村寧雄先生、易経の竹村亞紀子先生など多くの大切な教えとともに多くの機会を頂戴しました。「運は出会いである」との西田先生の教えをまさに実感する10年でした。
さて次の10年ですが現在事務所は「100年続く地域が求めるインフラ」となるべく、様々なことに取り組み中です。事務所の礎を形成するため多くのスタッフが税理士試験などに挑戦しています。この10年で次々と税理士が誕生することでしょう。
そしていよいよドラッカー思想と会計の直接融合が始まります。今まではドラッカー思想と経営というスタンスでお話をしていましたが、経営と会計の距離をドラッカー思想でいかに縮めるかに挑戦します。具体的には、来年から会計と経営のパイプライン効果を高める月次報告の改善を進めていきます。
これらの活動は緒についたばかりです。100年続くには、あと80年です。そのときには、私を含め現在のスタッフは、おそらく一人もここにはいません。しかし80年先のスタッフたちが喜んで働き、地域の経済価値を生み出す大きな原動力の源として欠かせない存在になっているはずです。過去の苦労をともにしたスタッフ、現在の事務所を支えているスタッフ、そしてまだ見ぬ未来のスタッフに感謝と思いを馳せながら縁の不思議さと未来への確信を心に誓っています。
そんなことを思いながら私たちは、次の10年をお客様とともに歩んでいきたいと思っています。今後とも、変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等