マネジメントの仕事と自分の専門家としての仕事【経営のヒント 781】
マネジメントの人間の仕事は、マネジメントの仕事と自らの仕事の2つからなる。
『経営の真髄』<下>p.11
マネジメントの仕事と自分の専門家としての仕事は区別されているだろうか。どちらをどれだけやっているだろうか。その比率はどうだろうか。
マネジメントの仕事:自分の専門家としての仕事が、2:8なのか5:5なのか正解はありません。しかし0:10はよくありません。
一方、マネジメントが専念しなければならないほど時間を要するマネジメントの仕事はないとドラッカー教授はいいます。それゆえ、やってはいけないことは同じ専門家である部下の仕事を奪うことであるといいます。そのためには十分な仕事がなければなりません。
また20:0もまずいでしょう。専門家としての仕事をもたないことは耐え難く、働くことの尊さを忘れたマネジメントは不善をなすからです。要はバランスが必要だということです。貴方の仕事のバランスはどうなっていますか。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)