意思決定において最も重要で困難な部分【経営のヒント 825】
優れた意思決定を行う者は、意思決定において最も重要で困難な部分は決定そのものではないことを知っている。
『経営の真髄』<下>p.92
では、意思決定において最も重要で困難な部分とは何か。
それは「適切な問題」についての決定を行うことです。「間違った問題に対する正しい決定ほど大きな害を与えるものはない」からです。
そこで重要になるのは意思決定のステップという考え方です。
①何が問題かを考える―問題を分類し、意思決定が必要な問題を特定します。
- 基本的な問題が表面化したに過ぎない「一般的な問題」
- 自分たちには特殊に見えるが、世の中では「一般的な問題」
- 真に「例外的な問題」
- 新しい種類の基本的な問題でるが、最初に表面化した「一般的な問題」
この中で意思決定が必要な場面は「真に『例外的な問題』」です。「一般的な問題」は、個別原則などを用いて判断・処理するだけです。そしてこのような例外的な問題はあらかじめ決められた原則や方針を基に判断します。
意思決定のプロセスは以下の通りです。
②問題の本質を把握する
③目的を明確にする
④関係者を巻き込む
⑤決定を行動に移す
⑥意思決定の結果を検証する
②~⑥については次回以降の解説とします。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)