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人事よりも重要な意思決定はない【経営のヒント 830】

人事には3つの種類しかない。正しい人事、間違った人事、正しくもなければ間違いでもない人事である。
『経営の真髄』<下>p.103

ドラッカーは、正しくもなければ間違いでもない人事が多いといいます。組織が死ぬことはないが、組織の成果の水準を下げ、士気をくじきます。

5つのステップと5つの原則を守ることで、ほとんどの人事は成功するとドラッカーはいいます。

【5つのステップ】
①仕事の中身を考える
②仕事の中身と人の強みをマッチさせるため候補者を数人用意する
③候補者の強みを知るため業績を調べる
④候補者と働いたことのある者からの意見を聴取する
⑤本人が新しい仕事で求められていると思うことを書き出させる

【5つの原則】
①人事の失敗の原因は人事を行った者にある
②成果をあげられなかった者は配置を変える
③人事異動で成果をあげられなくなった者を辞めさせてはならない
④常に適材適所の正しい人事に努めることである
⑤新参者には、新しい仕事ではなく問題に直面したとき手を貸せる仕事を任せる

「人事よりも重要な意思決定はない」とドラッカーはいいます。機会は多くないが5つのステップと5つの原則を用いて正しい人事を行いたいものです。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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