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コミュニケーションとは期待である【経営のヒント 836】

受け手が期待しているものを知ることなく、コミュニケーションを行うことはできない。
『経営の真髄』<下>p.116

コミュニケーションの4つの原理の第二は「②コミュニケーションとは期待である」です。

コミュニケーションの原理の第一は「①コミュニケーションは知覚である」でした。知覚は、コミュニケーションの受け手の問題です。つまり、発し手からの情報のすべてが受け手に伝わるわけではなく相手の知覚能力という制約の中でしか伝わらないということです。

その際に意識したいのは、相手の期待です。知覚しても「期待外れ」のことは、行動に結びつきにくいという人間の特性があります。つまり期待を知っていれば、その期待を利用して行動へと導きやすいといえます。

他方、ドラッカー教授は、相手の期待に応えられないこともあり、その場合はその期待を「破壊」し、「予期せぬことが起こりつつあることを強引に認めさせる」こともあると指摘しました。

いずれにしても「コミュニケーションの受け手の期待」を知り、これを利用することでコミュニケーションが促進されるのです。受け手の知覚能力を知り、期待を利用することはコミュニケーションの要諦といえます。

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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