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≪正しい答え 正しい問い≫

 皆さん、こんにちは。私たちの事務所内は、確定申告のラストスパートです。打ち上げの希望などもチラホラ出てきたところをみると少し気持ちに余裕が出てきたのでしょうか。それとも最後の数日を乗り切るためには「ニンジン」が必要だというメッセージなのかもしれません。

 唐突ですが皆さん「答えと問いのどちらが重要でしょうか」とお聞きしたらどのように答えますか。私たちは、子供の頃から正解を求めるトレーニングを十数年も続けて受けています。知らず知らずに正解を求める癖がついています。でも社会に出ると氣がつくのです。“正解が一つでないこともある”ということに。

 私が敬愛するピーター・ドラッカー博士(2005年に95歳で他界)の著書は、「問い」に満ち溢れています。博士は、「正しい問い」を用いることの大切さを強調します。状況が変われば、答えが変わる。当たり前のことなのですがついつい答えを求めてしまいます。世にハウツー本がどれだけ多いことか。これらの本は、ある特定の状況での「正解」集です。まったく同じ状況はありませんので実践に使おうとすると結構困ったりします。

 対する「問い」ですが、問いは状況を選ばないという優れた特徴を持っています。例えば「その目的は何ですか」という問いは、ほとんどどんな状況でも有効です。「正しい問い」とは、これらの問いのうち選び抜かれたものを指します。ドラッカー博士の近著はズバリ『経営者に贈る5つの質問』です。研ぎ澄まされた「問い」は、ビジネスや人生の質を高めます。5つの質問の第一は「われわれの使命は何か」という究極の問いです。答えは簡単そうで難しいものです。時代によって変化するものでもあります。またドラッカー博士の問いのうち私の座右の銘の一つとなっているものに「何によって憶えられたいか」があります。これも人生を研ぎ澄ます高品質の問いです。問いは私にとって砥石のようなものです。

 皆さんにも問いの絶大なる効果を実感していただくために、私たちが主催するナレッジプラザビジネス塾(4月14日)に質問の魔術師-マツダミヒロさんをお招きします。『こころのエンジンに火をつける魔法の質問』などの著書もあり、意識が切り替わり、多くの方のエンジンに火がつくことでしょう。新年度のスタートとして是非この機会をご活用ください。ご希望の方は先ご記入の上ご返送頂くか、担当の多地までお電話ください。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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