≪駒大苫小牧野球部軌跡~強さの源泉 その①≫
今年も駒大苫小牧がやってくれました。優勝後のごたごたを差し引いても、とてつもない偉業で、私たち道民にとっては大いに賞賛すべき「事件」です。その強さの秘密は、何だろう・・・昨年の優勝は、「運がよかった」という声もあったようですが、連覇となると何かあると考えるのが当然です。
今でこそ甲子園優勝候補の一角に数えられるようになった駒苫も香田監督が就任した95年ころは、室蘭支部予選突破もままならず、98年あたりからやっと南北海道大会の常連校に。それでも南北海道大会で「ベスト4の駒苫」と呼ばれ頭打ちに。初めての全国大会は、2002年秋の明治神宮大会、しかし1-11で大敗。「オレたすごく弱かったんだ、と自信が一気に打ち砕かれました」(昨年の優勝チームの佐々木孝介)。ここが彼らの原点でした。
さらに2003年のセンバツの1回戦(1-2で敗退)、対戦相手の監督のコメントが伝わっています。「おおらかな野球というか、何でこんなに優しい野球をするんだろうと思いますね。何が何でも1点を取ろうとか、同点になっても、よしいくぞというものを感じませんでした。何か夏にまたここに来られるんだからという気でいるのかとすら・・・。」と屈辱の言葉。北海道レベルが全国レベルに達していないことをまたもや思い知らされます。
全国レベルを知らなければ、イメージすることもできません。全国レベルを目指した練習が始まります。
(その②に続く)
ナレッジアドバイザー 佐藤 等