≪北の国から~2つの日本一~≫
アテネオリンピックの日本選手団も頑張ったけれども、この夏北海道は、よく頑張りました。一つは駒大苫小牧高校の第86回全国高校野球選手権大会優勝。1勝、2勝するうちにこれは?と・・打球が鋭い。夏の甲子園は、特にスタミナ切れで投手力のみで勝ち抜くことは至難の業です。やはり打撃優位。準々決勝、準決勝で強豪を打ちのめすと勢いで決勝も。全国4146校の頂点に立ち、ついに真紅の優勝旗が津軽海峡を渡る。「選手たちがとてもかっこよく見えた」準決勝を勝ったときの香田誉士史・駒大苫小牧監督の言葉です。指導者冥利に尽きる言葉です。また「僕たちは全国制覇を目標にしてきた」は、リーダーの佐々木孝介主将の言葉。本気だったのですね彼らは。おそらく目標の置き方が違っていたらこんな夢のような現実はこなかったはずです。「目標」設定がいかに大切か思い知らされる清々しい出来事でした。
もう一つは、以前皆さんにご案内した旭川市の旭山動物園の全国制覇。7月の入園者数がついに185千人で上野動物園(149千人)を大きく引き離し全国一に!しかも速報値では、8月も首位だそうで、今年は100万人超えが確実らしいです。凄いですね。スタートは、坂東元(42)飼育展示係長らが言う「動物の生活を豊かにしよう」でした。動物が豊かだとそれを見る人間は、自然に笑みがこぼれます。8年前入園者が最低の26万人のときこの理想を実現するために彼らは、14枚のスケッチを描いています。このスケッチをもとに地元の建設会社などとタッグを組んで自前で次々と動物が楽しい施設作りに邁進します。今年6月に「アザラシ館」がオープン。ついに日本一に!「理想」を追求する大切さが胸に迫る出来事でした。
この夏北海道も全国と勝負できることを証明した出来事に出会いましたが、喜んでばかりではなく、私たちも「今が挑戦するとき」ではないでしょうか?
ナレッジアドバイザー 佐藤 等