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《長期のビジョンを形成する》

 今年の夏は豪雨による被害と列車事故に関する報道が世界的に多いように思います。
直接の因果関係はないのでしょうが、不思議な氣がするのは私だけでしょうか。
 さて8月もお盆が過ぎると今年も余すところ、4ヶ月と少し。
私は、例年通り、というより少し早めに来年の計画を立て始めました。
どんな活動を増やし、何をやめるか。
何を減らして、新たな活動として何を始めるか考え決定する1年でも一番大切な時期です。

 職業会計人になって26年、事務所開業23年、法務会計プラザに参加して16年、
ドラッカー関連の活動開始から10年を経過しています。
そして来年は、現在進行中の会計事務所12年ビジョン(2006年~2017年)の9年目となります。
これが私の大きな時間軸です。

 12年ビジョンは、2014年が終われば、最終クォーター(第4期)を向かえ、
次の12年ビジョン(2018年~2029年)を描く準備に入ります。
2029年で私は、68歳。それゆえ次のビジョンは、現スタッフの次世代チームが
中心になって描くことになるでしょう。
 その頃、函館~札幌間には新幹線が通っているでしょうか。
日本の国の借金は増えているのでしょうか。減っているのでしょうか。
10数年先を見通すことの難しさは、過去の10数年を振り返れば浮き彫りになります。

 1997年、北海道では都市銀行が破綻しました。それまでの常識では考えられないことが起こり、
北海道は塗炭の時代に突入しました。
2011年には原子力発電所が止まりました。計画停電など常識外の事態です。
そんな中でも何とかやってこられたのは、長期のビジョンがあったからだと考えるようになりました。
反面、3年程度の中期計画には、最近私は批判的です。

 3年の連続では結局、現状から抜け出す思考は生まれないと考えています。
視界不良の今だからこそ、長期のビジョンが必要だと声を大に叫びたいです。
 私たちの所属する法務会計プラザにも昨年、15周年を期してが誕生しました。
次世代の人材を育成しない限り、組織の存続はありません。そのために欠かせないのがビジョンなのです。
私たちの事務所では、秋から顧問先の経営者を中心に長期ビジョンの形成、
目の前の課題への挑戦などをテーマとした勉強会を立ち上げます。
ご興味のある方は、担当の松井までご連絡下さい。 

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