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マネジメント・チームのつくり方を学ぶ【経営のヒント 656】

組織が生存を続けるには、ある段階において、構造、原理、姿勢、仕事を変えなければならない。組織はマネジメントを必要とするようになる。

『経営の真髄』<上>p.22

マネジメントとは、経営者のことではありません。役員会のことでもありません。もちろんオーナー権を持つ者という意味でもありません。機関です。機能を持った人の集まり、つまりチームです。

 

大切なのは「機能」です。「機能」を果たしていないとすれば、マネジメント不存在ということになります。必要なのは機能を有したマネジメント・チームです。それは組織の大小にかかわらず必要なものです。

ドラッカー教授は、「成長は、かなり早い段階で、規模の増大以上のことを意味するようになる。量の変化が質の転換をもたらす」といいます。

もう少し成長したらマネジメント・チームを用意しようということでは遅いということです。気がつけば、業績が何年も停滞していたりします。マネジメントの欠落がもたらす最初の症状です。

ドラッカー教授はこのような変化を「変身」と表現しました。これを固い皮膚で構造を支えていた昆虫から、骨格で全身を支える脊椎動物に変化するようなものだと例えました。すなわち、まったく構造が違う生物へ生まれ変わる「変身」が必要だということです。

組織のコンセプト、構造、原理、ビジョン、姿勢、仕事など、つまり全部を変えるくらいの大変化がなければ、停滞を余儀なくされ、やがて環境変化に適応できずに消えていく運命にあるということです。

「マネジメント・チームという骨格が、オーナー兼企業家という皮膚と交替する。それは進化ではない。交替である」

「交替」させ、マネジメント・チームをつくるという決意なしに、組織の成長はないということです。

ナレッジプラザでは、マネジメント・チームのつくり方を実践的に身につける学びの場、「実践するマネジメント講座」(理論編、実務編、主体編)を開催しています。ご興味のある方は、ナレッジプラザ事務局にお問い合わせ下さい。

佐藤等

 

「実践するマネジメント講座」の詳細・お申込みにつきましては、ナレッジプラザホームページをご参照ください。

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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