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人の働き方は変化していく【経営のヒント 506】

今やAIという言葉が日経新聞に掲載されない日が珍しいくらいです。
パソコン一台いかがですかという時代は25年前、今やAIワンセット(?)いかがですかという時代。

<ドラッカーの一言>

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人の働き方は変化していく。

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『現代の経営』下巻p.92

AI(人工知能)が「すでに起こった未来」から「すでに起こった現在」となっています。
どれだけの方が実感されているのか…と少し心配になります。

2013年初めて将棋のプロ棋士がAIに敗れました。
その時、囲碁は確か10年はかかるといわれていました。

しかし、その3年後の2016年3月中旬、
グーグル傘下の会社が開発した人工知能「アルファ碁(AlphaGo)」が
韓国の世界のトッププロ、イ・セドル九段を1勝4敗で破りました。

私たちの予想をはるか超えるスピードでAIは進化しています。
今年の1月4日の日本経済新聞の一面「春秋」は、
公認会計士が行う監査業務に対して次のような警鐘を鳴らしました。

「今、この専門的な職業の存続を危ぶむ声があがっている。
人口知能(AI)に不正会計の事例を学習することで、
すばやく虚偽を見抜けるようになってきたからだ」。

AIが職業を奪う。
将棋や囲碁の棋士、公認会計士は特殊な事例ではありません。
週刊ダイヤモンドで掲載されたアメリカで語られている将来消滅する危機にある15職種は

・小売店販売員

・会計士

・一般事務員

・セールスマン

・一般秘書

・飲食カウンター接客係

・商店レジ打ち係や切符販売員

・箱詰め積み降ろしなどの作業員

・帳簿係などの金融取引記録保全員

・大型トラック・ローリー車の運転手

・コールセンター案内係

・乗用車・タクシー・バンの運転手

・中央官庁職員など上級公務員

・調理人(料理人の下で働く人)

・ビル管理人

真偽のほどは判りませんが、
商業店舗でのレジ打ち係や切符販売員はすでに機械にとって代わられ始めています。
いずれにしても今までの仕事の目的や仕事の仕方は急速に変化すことは間違いありません。

1月4日の日経新聞は「帳簿の点検がAIに置き換わり始めたとき会計士はどうしたらいいか」と問う。
そこに掲載されたある公認会計士のコメントは
「決算をもとに経営者との議論を深め、業務改善策の助言に力を入れる」でした。

すなわち本来業務を行なえということです。

技術革新は人の仕事の仕方を大きく変えます。
ドラッカー教授の変わらぬメッセージが今私たちに最も必要な一言であると感じます。
皆さんはどのような技術に注目していますか?

佐藤 等

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