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創造する経営者【経営のヒント 525】

AI(人工知能)が将棋や囲碁の名人たちを撃破して、
開発した各社はプロジェクトの終了を宣言しました。
この現実はAIがチェスの名人を破った1988年にはすでに起こった
未来だったのです。

<ドラッカーの一言>

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すでに起こった未来を見つけ、
その影響を見ることによって、新しい知覚がもたらされる。
新しい現実が見える。

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『創造する経営者』p.243

ドラッカー教授は言います。
「機会とは、遠くにあるものでも曖昧模糊たるものでもない。
しかしまず初めに新しい事態を認識しなければならない」
機会は目の前にあるのです。新しい事態を認識する努力が必要です。

「まず必要なことは見えるようにすることである。
できることやしなければならないことは、その後簡単に見つかる」
私たちは「しなければならないこと」に意識が向きがちです。
しかしそれは機会ではなく問題を拾い上げているにすぎません。

そのために有効な問いが
「予測ではなく、そのことはすでに起こっているのではないか」です。
すでに起こった未来を見つけるという方法が有効なのは、
それは私たちに「深く染みついた考え方や、仕事の仕方や習慣に
疑問を投げかけ、ひっくり返すからである」。

AIはすでに起こった未来です。
私たちの明日の仕事にどのような影響があるかを考えることは
未来を考えることではなく今日なさなければならないことを
明らかにするのです。
あなたの仕事にAIはどのような影響を与えますか?

佐藤 等

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