イノベーションと企業家精神【経営のヒント 528】
人口構造の変化は最も確実な未来だとドラッカー教授は言います。
<ドラッカーの一言>
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産業や市場の外部における変化のうち、
人口の増減、年齢構成、雇用、教育水準、
所得など人口構造の変化ほど明白なもの
はない。
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『イノベーションと企業家精神』p.92
昨年『LIFE SHIFT』という本が出版されました。
日本でもほぼ同時期に邦訳が出て「100年時代の人生戦略」と
サブタイトルがついています。
この本は100年時代に対応するための考え方の変更を求めています。
人が100歳を普通に迎える時代が目の前に迫っています。
今20歳の人が100年生きる確率は50%以上あるといいます。
私の年齢(56歳)でも90年以上生きる確率は50%以上だといいます。
これまで国の制度や私たちの常識は「教育のステージ」
「仕事のステージ」「引退のステージ」の3つのステージで
考えられてきました。
しかし「引退のステージ」が長期化しています。
年金制度の問題はこれまでの制度が実態に合わなくなったからに
ほかなりません。
そうです私たちは「長生きするリスク」にさらされているのです。
制度は現実を後追いするにすぎません。
積極的な自己防衛が必要です。
長い「引退のステージ」を生き抜くには、多く蓄えておくか長く
働くしか方法はありません。
蓄えるといっても限界があります。
長く働くことを真剣に考えなければならない時代になりました。
「人生はマルチステージ化する」。
そのためにはこれまでの考えを変えなければなりません。
『LIFE SHIFT』に従って数回にわたって私たちのとるべき正しい
行動を考えてみたいと思います。
【追記】
私たち、法務会計プラザは開設20周年を記念して、
<LIFE SHIFTの時代>と題し11月15日に講演会を行います。当日は、
宮澤弦さん(ヤフー上級執行役員)×孫泰蔵さん(ガンホー創業者)に、
LIFE SHIFのテーマで対談をお願いしています。
是非、ご参加ください。
佐藤 等