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成果を意識した組織運営【経営のヒント 700】

「マネジメントの対象と国境は一致しなくなった。もはやマネジメントの対象を政治的に規定することはできない。」
『経営の真髄』<上>p.138

ドラッカー教授が挙げた7つのパラダイムシフトについて見ています。今日は、第七のパラダイムシフトについてです。

旧パラダイム:マネジメントの領域は組織の内部にある。
新パラダイム:マネジメントの領域は成果の存在する外部を含む。

組織は、自らの外の世界において成果をあげることが期待されている機関です。マネジメントはその期待に応えるためにあります。

成果とは、具体的にいえば顧客に起こるプラスの変化です。たとえば、学習塾であれば成績が上がることであり、治療院であれば痛みが和らぐことです。

成果なしに組織は存続することができません。組織が存続しなければ、組織内部の問題も無意味です。どこに焦点を合わせるか。内外の領域のバランスをどのようにとるか。

答えの出し方次第では、組織存続にも直結する問題です。成果を意識した組織運営を目指しましょう。

 

佐藤 等(ドラッカー学会理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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