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戦略計画とは「われわれの事業は何であるべきか」という企業意志に関わるもの【経営のヒント 733】

戦略計画は予測ではない。それは未来の主人になろうとすることでもない。そのようなことは馬鹿げている。未来は予測できない。
『経営の真髄』<上>p.219

「計画が必要となるのは、まさにわれわれが未来を予測できないからである」。予測そのものに価値はありません。予測とは可能性とその範囲を見つける行為にすぎません。

企業家はその可能性そのものを変える存在です。つまり予測の前提となる環境を変えようとする存在です。環境が変われば予測は意味をなしません。

戦略計画とは、「われわれの事業は何であるべきか」という企業意志に関わるものです。ここにイノベーションの主体者としての価値があります。次回もドラッカー教授が「戦略計画ならざるもの」の特徴をお伝えします。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

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