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優秀な人材をどこに配置するか【経営のヒント 738】

成果は、組織のなかの有能な人材を具体的な仕事に割り当てることによって決まる。
『経営の真髄』<上>p.225

最高の戦略計画を作っても、仕事に具体化されなければ、画餅にすぎません。第一歩は、人に仕事として割り当てることです。

人を割り当てるということは、将来において成果を生むべき活動に経営資源を割り当てることと同義です。資源なしにエネルギーはわいてきません。

ドラッカー教授は、特に「戦略計画とは、資源とくに優秀な人材をどこに配置するかを示すべきものだ」といいます。つまり、どの事業から人を移動させるかが重要です。

人に仕事として割り当てることで責任の所在が明確になります。それにより、締め切り時期、成果の尺度も決まります。成果の尺度とは、具体的に何を測定するかを決めることです。

こうして仕事として戦略計画は実行に移されなければならないのです。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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