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いかなる変化を外の世界に起こしたか【経営のヒント 743】

一流のNPOは、顧客を見つけ出すためだけでなく、自分たちがどの程度成功しているかを知るために外の世界に目を向ける。
『経営の真髄』<上>p.251

ミッションは、外の世界への認識を深める。しかし、ミッションの追求だけだと大義に満足してしまう傾向があります。

ミッションの追求がどれだけ成功しているかの尺度、「成果」が必要です。つまり「いかなる変化を外の世界に起こしたか」を問うことです。

NPOに限らず目的をもって作られた組織の成果は、売上や利益ではなく、外の世界にどのような変化を起こしたかということです。

ミッションと成果は一体です。ミッション(目的)が決まらなければ成果は定義できません。ミッションを起点としない成果は、組織の方向づけを誤ります。

われわれのミッションは何か、われわれの顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、われわれにとっての成果は何か。一連の問いが組織を方向づけます。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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