いかなる変化を外の世界に起こしたか【経営のヒント 743】
一流のNPOは、顧客を見つけ出すためだけでなく、自分たちがどの程度成功しているかを知るために外の世界に目を向ける。
『経営の真髄』<上>p.251
ミッションは、外の世界への認識を深める。しかし、ミッションの追求だけだと大義に満足してしまう傾向があります。
ミッションの追求がどれだけ成功しているかの尺度、「成果」が必要です。つまり「いかなる変化を外の世界に起こしたか」を問うことです。
NPOに限らず目的をもって作られた組織の成果は、売上や利益ではなく、外の世界にどのような変化を起こしたかということです。
ミッションと成果は一体です。ミッション(目的)が決まらなければ成果は定義できません。ミッションを起点としない成果は、組織の方向づけを誤ります。
われわれのミッションは何か、われわれの顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、われわれにとっての成果は何か。一連の問いが組織を方向づけます。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)