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マネジメントの基本はセルフマネジメントである【経営のヒント 624】

引き続きセルフマネジメントについでです。前回次の原理を紹介しました。

<マネジメントの原理137>
マネジメントの基本はセルフマネジメントである

セルフマネジメントの基本は成果をあげる能力です。
スキルや業務知識のように到達レベルを容易に測れるものではないという点に注意が必要です。
測定基準は、あくまでも「成果」、つまり外の世界における変化だということです。

自分の時間の使い方が、どれくらい成果をあげるのに結びついたか。
この半年の時間の使い方に問題はなかっただろうか。

自分の強みを1年で仕事に有効に使って成果に結びつけただろうか。
次の1年では、強みをどのように発揮していこうか。

たとえば、このようにフィードバックすることを繰り返し、
少しずつ得られる成果の質と量が変わってきます。

したがって成果をあげる能力を伸ばす秘訣は、
成果をあげている人の能力の使い方に注目して真似することです。
自分に合った人の能力の発揮の仕方の模倣から入るということです。

逆も真なり。
部下などに成果をあげる能力を教えようとしたら、よいお手本を示すことです。
模倣の対象になるということです。
模倣はやがて模範として尊敬の対象に変化します。
それが最上の人材育成といえましょう。

<マネジメントの原理138>
成果をあげる能力を核としたセルフマネジメント能力の習得は、
模範となる対象を見つけ、模倣することから始める。

佐藤 等

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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