マネジメントの基本はセルフマネジメントである【経営のヒント 624】
引き続きセルフマネジメントについでです。前回次の原理を紹介しました。
<マネジメントの原理137>
マネジメントの基本はセルフマネジメントである
セルフマネジメントの基本は成果をあげる能力です。
スキルや業務知識のように到達レベルを容易に測れるものではないという点に注意が必要です。
測定基準は、あくまでも「成果」、つまり外の世界における変化だということです。
自分の時間の使い方が、どれくらい成果をあげるのに結びついたか。
この半年の時間の使い方に問題はなかっただろうか。
自分の強みを1年で仕事に有効に使って成果に結びつけただろうか。
次の1年では、強みをどのように発揮していこうか。
たとえば、このようにフィードバックすることを繰り返し、
少しずつ得られる成果の質と量が変わってきます。
したがって成果をあげる能力を伸ばす秘訣は、
成果をあげている人の能力の使い方に注目して真似することです。
自分に合った人の能力の発揮の仕方の模倣から入るということです。
逆も真なり。
部下などに成果をあげる能力を教えようとしたら、よいお手本を示すことです。
模倣の対象になるということです。
模倣はやがて模範として尊敬の対象に変化します。
それが最上の人材育成といえましょう。
<マネジメントの原理138>
成果をあげる能力を核としたセルフマネジメント能力の習得は、
模範となる対象を見つけ、模倣することから始める。
佐藤 等