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リスクをとる価値のあるものは何か【経営のヒント 735】

戦略計画はリスクをなくすためのものではない。リスクを最小にするためのものでさえない。
『経営の真髄』<上>p.221

リスクを皆無にする試みは不毛である。「リスクをとる価値のあるものは何か」が正しい問いでです。

「経済活動とは、現在の資源を未来に、すなわち不確実な期待に賭けることである」とドラッカー教授はいう。つまり、「経済活動の本質とはリスクをとることである」。

計画の成功は、より大きなリスクを負担できるようになることを意味します。必要なのはリスクを理解し、最も合理的なものを選ぶことです。負えるリスク、負えないリスク、負うべきリスク、負わないことによるリスクという視点でリスクに向きあうことです。

企業家とは適切にリスクをとれる人です。経営管理者であり、企業家であることが求められています。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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