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未来は今日つくる【経営のヒント 736】

戦略計画とは何か(中略)。それはリスクをともなう企業家的な意思決定を体系的に行い、その実行に必要な活動を体系的に組織し、それらの活動の成果を体系的にフィードバックするという連続したプロセスである。
『経営の真髄』<上>p.221

つまり戦略計画とは次の3つを実現するものです。
(1) リスクをともなう企業家的な意思決定を行う
(2) 意思決定を実行に移すために必要な活動を組織する
(3) その実行結果をフィードバックする

連続プロセスとしての戦略計画は陳腐化というリスクに立ち向かうものでなければなりません。そのために重要なのが「体系的廃棄」です。廃棄は次の企業家的な意思決定のために必要な人材と資金を解放し、新しい機会に投下する準備段階といえます。

「明日を実現するための第一歩が、昨日を廃棄することである」。つまり未来は今日つくるものだということです。次回からさらに戦略計画を深めていきます。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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