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補佐役という役割を置かない【経営のヒント 780】

補佐の役には、直接貢献できる仕事がない。自分だけでは責任ある存在とはなりえない。
『経営の真髄』<下>p.11

仕事を狭く設計しないことにつて前回触れましたが、マネジメントの仕事として、さらに悪いこととして補佐の仕事があります。

補佐という仕事自体には、ボスに仕えるだけで、独自の目的、目標、役割がないからです。補佐は、本質的にマネジメントの仕事ではありません。自己完結性がなく、責任がないからです。

最悪な状況は、虎の威を借りる狐となることです。狐に誰かが取り入り、利用しようとするからです。その結果、組織は腐ります。

補佐の仕事は必要ですが、補佐役という役割を置かない工夫が必要です。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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