補佐役という役割を置かない【経営のヒント 780】
補佐の役には、直接貢献できる仕事がない。自分だけでは責任ある存在とはなりえない。
『経営の真髄』<下>p.11
仕事を狭く設計しないことにつて前回触れましたが、マネジメントの仕事として、さらに悪いこととして補佐の仕事があります。
補佐という仕事自体には、ボスに仕えるだけで、独自の目的、目標、役割がないからです。補佐は、本質的にマネジメントの仕事ではありません。自己完結性がなく、責任がないからです。
最悪な状況は、虎の威を借りる狐となることです。狐に誰かが取り入り、利用しようとするからです。その結果、組織は腐ります。
補佐の仕事は必要ですが、補佐役という役割を置かない工夫が必要です。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)