ホーム経営のヒント人間学を学ぶ3つの理由【経営のヒント 647】

経営のヒント

HINT

経営のヒント

人間学を学ぶ3つの理由【経営のヒント 647】

あけましておめでとうございます。

本年もナレッジメール便をよろしくお願いいたします。

 

今年も<マネジメントと人間力>というテーマでお伝えしていきます。

私は年末年始、<人間学マップ>の制作に取り組んでいました。

ゆえあって昨秋に取り掛かりましたが、年末年始に大改造を試みました。

 

<人間学マップ>制作の目的は、人間学という大海原を泳ぐためです。

3つの観点からまとめてみました。

(1)なぜ人間学を学ぶのか

(2)どのように人間学を学ぶのか

(3)人間とは何を学ぶのか

 

今日は、(1)についてお伝えしたいと思います。

(1)なぜ人間学を学ぶのか

 

皆さんならどのように答えますか。

 

雑誌『致知』を発行する藤尾社長は、3つの理由にまとめています。マップで採用させて頂きました。

 

ア)順逆を超えるために学ぶ

イ)気質を変えるために学ぶ

ウ)一隅を照らすために学ぶ

 

ア)順逆を超える―順調なときも、逆境のときも、動じず、これを超えていく。逆境のときも心を安んじ懸命に努める。しかし順調なとき慢心が人を襲います。むしろ順調なときに落とし穴は掘られているとさえいえます。順調なとき慢心を戒め、逆境のとき心を安んじる―このために学ぶ。

 

イ)気質を変える―気質を変えると運命が変わる。縁が広がる。そのために自分を磨く―このために学ぶ。

 

ウ)一隅を照らす―心を安んじ、人のために何かをする。その場を一隅と言う。その一隅を照らす。周りを照らすのではない。自らを光らせるという意味だ―そのために学ぶ。

 

3つ学ぶ理由―いかがでしょうか。ドラッカー教授は、学ぶ理由を自己開発という言葉に込めて次のように表現しました。

 

自己開発とは、スキルを修得するだけでなく、人として大きくなることである。おまけに、責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。うぬぼれやプライドではない。誇りと自信である。一度身につけてしまえば失うことのない何かである。目指すべきは、外なる成長であり、内なる成長である。
『非営利組織の経営』

 

このメルマガが今年一年の皆さまの自己開発と自己成長の一助になれるように発信していきたいと思います。

 

佐藤 等(ドラッカー学会理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

関連記事