≪社内にて新しい試み≫
10月の初雪の後、暖かい日が続いています。大通りの眼下の銀杏が最高の色づきを見せています。来年の声もチラホラの中、私たちの事務所では今週月曜日(8日)に新しい社内研修を始めました。
ドラッカー教授の言葉はスタッフにも伝える機会も多いのですが、次の言葉をご記憶でしょうか。「自己開発とは、スキルを修得するだけでなく、人間として大きくなることである」とあります。
今回の社内研修は後者の「人間として大きくなる」に着目した研修です。内容は、人間学を学ぶ雑誌『致知』を使っての読書会です。事前に指定の記事3箇所を読んできて、200字程度の感想文を書いてきます。それを1時間かけて3~5名のグループで発表しあいます。その感想について聞き手が褒めるという簡単な流れで行われます。
褒める行為は「美点凝視」といわれ、他人のいいところに目がいく訓練でもあります。これもドラッカー教授の「同僚、部下、上司について“できないことは何か”ではなく、“できることは何か”を考えるようにするならば、強みを探し、それを使うという姿勢を身につけることができる」という言葉を思い起こさせてくれます。具体的な、優れた訓練方法といえます。
この研修会は「社内木鶏(もっけい)」と呼ばれ、私たちで609箇所目の導入です。雑誌『致知』は創刊32年を迎え、代表者である藤尾秀昭氏が毎月心血を注いで作成される珠玉の1冊です。私はまだ数年の購読暦ですが、今回「社内木鶏」を導入することでさらに深く学び、血肉となることを楽しみにしています。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等