≪過去にある「強み」≫
朝夕が急に冷えこむようになり、季節の変わり目を実感しています。そして今年も残り4ヶ月を切ったのだと、あらためて時が経過するはやさを思い知らされています。時間の経過といえば、8月末に2泊3日のあるセミナーに参加してきました。そのセミナーの目玉の一つに“自分の半生の振り返り”があります。とても興味深い体験でしたので、レポートしてみたいと思います。実は、先月号も振り返りに関する話題でした。続編ですね。
そのセミナーは、体の調律から入ります。体の軸を感じることを目的に体操を繰り返し、その感覚をマスターします。これが前半のテーマです。後半のテーマは、ブレない自分の精神的軸の確認です。そのために参加者数名の前で自分の半生を出来るだけ小さな頃から順を追って話します。最低でも2時間。事前に私がまとめたものは、A4一枚でした。これでとても2時間は無理だよな…と思っていましたが、様々なこと、言葉、想いがドンドン引き出されます。とても不思議な感覚です。
考えてみれば自分のことだけを2時間以上話す機会は、過去にも未来にも、まずありません。2時間は、ある意味淡々と進みます。その間にわかることは、多数あります。例えば、その人の価値観がわかります。どんなとき嬉しいのか、どんなとき悔しいのかなどです。面白いことに小さな頃からまったく変わっていない事がわかります。それらは、繰り返し出てくる言葉で明確にわかります。形容詞、動詞、名詞…。普段何気なく使っている言葉が繰り返されるのには、自分でもビックリさせられます。
こうして時間が経過していき、周りで聞いていた他のメンバーは対象者の考え方や、行動の特徴を表す言葉をあげていきます。基本は動詞です。私のセッションから発見された動詞は、閃く、繋ぐ、みつけるなど10個もありました。足元から発掘した宝物です。なぜか?それはすべて私の「強み」に関するものだったからです。意識していたもの、そうでないもの。ある種の感動を覚えました。過去に宝の山ありです。夢や目標について考える機会は多いのですが、過去を振り返る機会はあるようでないものです。このセミナーの主催者は、須田達史さんという元格闘家です。世界チャンピオンや日本チャンピオンを何人も育てた達人です。ご興味のある方は、私に一声かけていただければ、詳しく体験したことをお伝えしたいと思います。強み発見の扉を開けてみませんか。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等