≪読書会~氣づきを得る~≫
毎年のことながら、6月が終わると氣分的にホッとします。6月で多くの会社の株主総会が終わり、監査もひと区切りとなります。また、この時期は税務署の人事異動時期に重なり、余程のことがないかぎり税務調査もありません。束の間の安息の日々です。
少し氣分的に楽になった間隙を縫って、私たちの事務所では、恒例になっている『仕事の思想』(田坂広志)の読書会が始まりました。体験済みの方には、お伝えするまでもないのですが、この「読書会」から多くの氣づきを得ることができます。
「読書会」の方法は、
①事前に該当箇所を読んでくる
②その際、心に響いた箇所に線を引く
③読書会でその箇所を読み上げ、なぜ線を引いたかを自分の体験に即してコメントする
これだけです。
「読書会」から得られるものの第一は、もちろん本の内容そのものです。『仕事の思想』や『経営者の条件』(ドラッカー)などの良書は、繰り返し読むことで一層効果があがります。
さらに読書会では、参加者のものの考え方がわかります。この人は、こう考えるんだとか、自分とはまったく逆の考え方もあるのだとか、色々と氣づきがあります。チーム内で行うことでコミュニケーション力は格段にアップします。ご興味のある方は、若干名なら見学が可能です(次回は7月25日)。各担当者にお問い合わせ下さい。
読書もそうですが、人が何かに「氣づく」のは何がしかの体験が必ずベースにあります。本を読むという体験、人の話し(考え方)を聴くという体験、何かを見るという体験・・・。「氣づかない人」は、行動を変えることができません。今のままでいいと思ってしまうからです。
逆に氣づき、学んだことは、実践-行動しなければ成果に結びつきません。すべての氣づきは、出逢いによって生まれます。師との出逢い、良書との出逢い、お客様との出逢い・・・。まさに縁そのものです。
私たちは、「ああこれはいいなー」と氣づいたことをこの1ヶ月でいくつ実践したでしょうか。意外と少ないことに驚かされます。<自己刷新>という好きな言葉がありますが、ご縁や日々の氣づきなくして成長することは、不可能であることを今更ながら思い知らされます。どんな人でも変わることができます、心構え一つで。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等