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≪『経営手法』と『子育て』≫

 先日、サッカー小僧である長男の中学校で始めての期末試験(懐かしい響き)がありました。この試験の約1ヶ月前、彼に伝えたのは「勉強は教えない、勉強の仕方を教える」でした。

 第一に伝授したのは、「目標を立てること」。彼が立てた点数は、記憶ではおそらく私がかつて取った事もないような点数でした。思わず「お前な、自分の実力を知っているのか」という言葉を辛くも飲み込み、第二に伝授したのは「計画を立てろ」でした。面食らう彼を前に、そのためには「テスト範囲を推定せよ」と立て続けに第三弾。その後の私は、計画通り行っているか?の問いを繰り返しただけです。
 
 こうして約1ヶ月が過ぎテストが戻ってきました。結果は、本人も親も驚く目標対比92.9%、まるでマジックにかかったみたいです。この「実験」(息子には怒られそうですが)から気づいたことがありますので一端に触れてみようと思います。

 その1.職場における人材育成も同じだということです。「仕事の仕方」を教えないといつまでも、ひとり立ちできない。OJTもいいのですが、「仕事の仕方」をどう教えるかも重要です。最近コーチングという言葉を耳にする機会が多くなりましたが、これも根本は同じです。指導ではなく、「気づき」をどう持たせるか、一人で考え、行動するために何を身につけるべきか、これらが重要だと思います。

 その2.当たり前なのですが、やはりPLAN-DO-SEE-ACTIONが重要だということです。その際、息子がそうだったように意外と自社の実力を知らないで経営を行なっているケースは、多いと思います。経営論的に言えば、外部環境の分析と経営資源の確認といえます。

 さてさて今度の日曜日は、最後の仕上げである「反省会をやる」旨通達済みです。これでPDSAサイクルが完成します。経営手法を学び、実践すると子供の教育に適応できるのかと思った経営者の方、是非一緒に数ある経営手法を学びましょう。さて、やんちゃ坊主の二男はいたってマイペース、手強い・・・。本当に経営手法は通じるのか?

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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